スプレー塗料を使った DIY 工作は、手軽に自分好みの色やデザインを楽しめる人気の趣味です。
しかし、塗料の種類や相性を理解せずに使うと、思わぬトラブルに見舞われることも。
本記事では、スプレー塗料の種類と特性、適した素材、そして塗料同士の相性について解説します。
また、スプレーガンを使ったテクニックや注意点も紹介。
初心者からベテランまで、失敗しない塗装のコツが満載です!
スプレー塗装には、水性、油性、ラッカー、ウレタンの4種類があります。
それぞれ特性が異なるため、塗装対象の素材や用途に合わせて選ぶことが重要です。
水性塗料は乾燥前なら水拭きで落とせ、乾くと日光や雨に強くなります。
ニオイが少ないため室内でも使用可能。
鉄部、木部、コンクリート、プラスチックなど多用途に適しています。
耐候性と耐久性に優れ、乾燥後は耐水性を持ちます。
電気器具、家具、自転車、屋内外の鉄部や木材など幅広い素材に使えます。
溶剤の揮発により乾燥し、硬くて耐久性の高い塗面を作ります。
磨き上げることで強い光沢と深みが得られ、電気器具や家具、自転車など幅広い用途に適します。
熱に強く、バイクや自動車などの高温部の塗装に使われます。
艶があり、鏡面仕上げに最適。
これらの塗料は相性があり、間違った組み合わせで塗ると失敗の原因になります。
特に、水性塗料の上にラッカーなどの強溶剤系を塗ると、下地の塗料が溶けてしまうことも。
美しい仕上がりを得るには、ラッカーの上にウレタンクリアを重ねるのがおすすめです。
高品質な塗装仕上げには、スプレーガンの正しい使い方が不可欠です。
ここでは、塗料の飛散を抑え、ムラのない美しい塗面を得るためのテクニックを紹介します。
塗装面のゴミやホコリ、油分をしっかり取り除きます。
マスキングテープで塗装したくない部分を保護し、周囲への飛散防止シートを張ります。
スプレーガンは塗装面から15~20cm離し、対象物に対して垂直に保ちます。
斜めにすると塗料が流れてムラの原因に。
一定の速度で動かし、薄く均一に塗装します。
厚塗りは垂れやムラを招くため、薄く重ね塗りするのが基本。
1回目が乾いてから2回目を塗り、必要に応じて3回目を塗ります。
エア圧が高すぎると塗料が飛び散り、低すぎるとダマになります。
塗料メーカーの推奨値を参考に調整しましょう。
また、塗料が濃すぎるとノズルが詰まるため、適度に希釈することも大切。
これらのコツを押さえることで、初心者でも美しい塗装仕上がりを実現できます。
慣れないうちは少量で練習し、経験を積むことが上達への近道ですよ。
本記事では、スプレー塗料の種類と特性、塗料同士の相性、スプレーガンを使ったテクニックについて解説しました。
水性、油性、ラッカー、ウレタンの4種類の塗料にはそれぞれ長所と短所があり、塗装対象や用途に合わせた選択が重要です。
また、塗料の組み合わせを間違えると、下地の塗料が溶けるなどのトラブルを招く恐れがあります。
スプレーガンを使う際は、塗装前の入念な準備と、距離・角度・速度・エア圧などに気をつけることが美しい仕上がりの秘訣。
プロのようなスプレー塗装は、知識と経験の積み重ねで習得できるのです。