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無機塗料のトラブルを避ける!よくあるトラブルと対処法を紹介

無機塗料は、耐久性や耐候性に優れ、長期的なコスト削減につながるなど、外壁塗装において非常に魅力的な選択肢です。
しかし、高価格やひび割れのリスクなど、デメリットも存在します。
せっかくの塗装が失敗に終わらないよう、無機塗料を選ぶ際には、メリットだけでなく、デメリットやトラブル発生のリスク、対策についても理解しておくことが大切です。

□無機塗料を選ぶメリットとデメリット

無機塗料は、その優れた性能から近年注目を集めていますが、一方で、価格や施工の面で注意すべき点もいくつかあります。
ここでは、無機塗料を選ぶメリットとデメリットを詳しく解説します。

1: 無機塗料のメリット

1: 耐久性と耐候性に優れている
無機塗料は、有機塗料と比べて、紫外線や雨風、酸性雨などの外的要因による劣化に強いという特徴があります。
そのため、長期間にわたって美観を維持することができ、塗り替えの頻度を減らすことができます。
2: 汚れが付きにくく、美観を保ちやすい
無機塗料は、表面が緻密で、汚れが付きにくいという特徴があります。
特に、親水性の無機塗料は、雨水で汚れを洗い流す効果が高く、長年美しい外観を保つことができます。
3: 環境負荷が低い
無機塗料は、有機溶剤を使用しないため、環境への負荷が低く、シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)の発生も抑えられます。
4: 遮熱効果が高い
無機塗料の中には、赤外線反射率の高い顔料を使用したものがあり、太陽光を反射することで、建物の温度上昇を抑える遮熱効果を発揮します。
5: 防火性能が高い
無機塗料は、燃えにくい性質を持っており、防火性能が高いという特徴があります。

2: 無機塗料のデメリット

1: 価格が高い
無機塗料は、有機塗料と比べて、製造コストや施工費が高くなる傾向があります。
2: 施工が難しい
無機塗料は、乾燥時間が長く、施工には熟練の技術が必要です。
施工不良が起こりやすく、適切な知識と経験を持つ専門業者に依頼することが重要です。
3: ひび割れのリスクが高い
無機塗料は、塗膜が硬く、伸縮性が低いという特徴があります。
そのため、地震や地盤沈下などによって建物にひび割れが生じた場合、塗膜も一緒にひび割れる可能性があります。
4: 下地処理が重要
無機塗料は、下地の状態に左右されやすく、適切な下地処理が非常に重要です。
下地処理が不適切な場合、塗膜の密着性が低下し、剥がれやひび割れなどのトラブルが発生する可能性があります。
5: 塗り替えの費用が高い
無機塗料は、耐久性が高いため、塗り替えの頻度は低くなります。
しかし、一回の塗り替え費用が高いため、長期的なコストパフォーマンスを考慮する必要があります。
6: 材質との相性の問題
無機塗料は、木材やガルバリウム鋼板など、一部の素材との相性が悪い場合があります。
使用する素材との相性を事前に確認し、適切な塗料を選択することが大切です。

□無機塗料でのトラブルを防ぐための対策

無機塗料は、耐久性や耐候性に優れた塗料ですが、施工方法や建物の状態によっては、トラブルが発生する可能性があります。
ここでは、無機塗料で発生する可能性のあるトラブルとその対策について解説します。

1: ひび割れ対策

1: 適切な下地処理
ひび割れを防ぐためには、まず、下地処理をしっかりと行うことが重要です。
既存の塗膜を剥がしたり、ひび割れを補修したり、適切なシーリング材を充填したりすることで、塗膜の密着性を高め、ひび割れを防止することができます。
2: 伸縮性のある無機塗料を選択する
無機塗料の中でも、伸縮性に優れたものがあります。
伸縮性のある無機塗料を選択することで、建物の動きに追従し、ひび割れのリスクを軽減することができます。
3: 適切な施工方法
無機塗料は、乾燥時間が長く、施工には熟練の技術が必要です。
経験豊富な専門業者に依頼し、適切な施工方法で施工することで、ひび割れなどのトラブルを防止することができます。

2: 剥がれ対策

1: 下地処理の徹底
無機塗料は、下地の状態に左右されやすく、下地処理が不適切な場合は剥がれが発生する可能性があります。
既存の塗膜をしっかりと剥がしたり、汚れや油分を完全に除去したり、適切なプライマーを使用したりすることで、塗膜の密着性を高め、剥がれを防止することができます。
2: 適切な塗料の選択
無機塗料には、様々な種類があり、それぞれの塗料が持つ特性が異なります。
建物の素材や環境、目的などに合わせて、適切な塗料を選択することが重要です。

3: チョーキング対策

1: 適切な塗り替え時期
無機塗料は、耐久性が高いため、塗り替えの頻度は低くなりますが、適切な時期に塗り替えを行うことが重要です。
長期間放置すると、塗膜が劣化し、チョーキングが発生する可能性があります。
2: 旧塗膜の処理
塗り替えを行う際には、旧塗膜の状態を良く確認し、必要に応じて適切な処理を行う必要があります。
旧塗膜が劣化している場合は、剥がしたり、研磨したりすることで、新しい塗膜との密着性を高め、チョーキングを防止することができます。

4: 色褪せ対策

1: 耐候性に優れた顔料を使用する
無機塗料には、様々な顔料が使用されています。
耐候性に優れた顔料を選択することで、色褪せを防止することができます。
2: 紫外線カット塗料を使用する
紫外線は、塗膜の劣化を促進する要因の一つです。
紫外線カット塗料を使用することで、色褪せを抑制することができます。
3: 定期的なメンテナンス
定期的に外壁を洗浄したり、コーティング剤を塗布したりすることで、色褪せを防止することができます。

5: 素材との相性の問題

1: 適切な塗料の選択
無機塗料は、木材やガルバリウム鋼板など、一部の素材との相性が悪い場合があります。
使用する素材との相性を事前に確認し、適切な塗料を選択することが重要です。
2: 適切な下地処理
素材との相性を良くするために、適切な下地処理を行うことが重要です。
3: 専門業者への相談
素材との相性の問題については、専門業者に相談することが大切です。

□まとめ

無機塗料は、耐久性や耐候性に優れ、長期的なコスト削減につながるなど、メリットの多い塗料です。
しかし、価格が高く、施工が難しいため、トラブルが発生する可能性もあります。
トラブルを防ぐためには、適切な下地処理や、専門業者への相談が重要です。
無機塗料を選ぶ際には、メリットだけでなく、デメリットやトラブル発生のリスク、対策についても理解した上で、慎重に判断することが大切です。

当社は、お予算内での基本的な塗装回数を超えても納得いくまで塗り直しを行います。
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