和風テイストの家づくりにおいて、色選びや塗装方法は重要な要素です。
適切な色選びや塗装方法によって、より一層風情のある空間を演出することができます。
この記事では、和風テイストにするための色選び、そしてサイディング塗装の注意点を解説します。
目次
和風テイストの外壁には、「白」 「茶色」 「ベージュ」 「黒」 「緑系」など、落ち着いた色合いが良く使われます。
伝統色を取り入れることで、より一層和風テイストを高めることができます。
例えば、「鳥の子色」と呼ばれる黄色みがかかった白や、「丁子茶(ちょうじちゃ)」と呼ばれる茶を帯びた丁子色は、古来より日本の住宅に使われてきた伝統色です。
単色で仕上げるだけでなく、複数の色を組み合わせることで、深みと奥行きのある和風空間を演出できます。
例えば、白を基調に、茶色や黒をアクセントカラーとして加えることで、より洗練された印象になります。
外壁材がサイディングの場合、以下の点に注意する必要があります。
サイディングの塗装において最も重要なのは、現在のサイディングが直張り工法か通気工法かということです。
・直張り工法:サイディングを直接構造躯体に固定する方法です。
・通気工法:サイディングと構造躯体との間に通気層を設ける方法です。
直張り工法は、通気層がないため、湿気がこもりやすく、塗膜の劣化や雨漏りの原因となる可能性があります。
そのため、直張り工法の場合は、塗替えではなく張替えが推奨されています。
サイディングは、表面温度が高温になりやすく、吸水性も高いため、伸縮性のある弾性塗料を使用すると、塗膜が熱で柔らかくなってしまい、膨れや剥がれが発生する可能性があります。
サイディングの模様をそのまま活かすために、クリヤー塗料を使用したい方もいるかもしれません。
しかし、サイディングが劣化していると、クリヤー塗料は使用できません。
和風テイストの外壁にするには、伝統色を取り入れたり、複数の色を組み合わせることで、より風情のある空間を演出できます。
また、サイディングの塗装を行う際には、直張り工法と通気工法の違い、弾性塗料の使用の可否、劣化状況など注意すべき点があります。
理想の和風テイストの外壁にするために、今回の記事を参考にいただければ幸いです。