住宅の外観をスタイリッシュにアップデートしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
外壁のデザインを変えるだけで、住まいの印象は大きく変わります。
中でも注目したいのが、縦張りサイディングを使った外壁デザインです。
縦のラインが美しく、メンテナンスの手間も減らせる優れた選択肢です。
この記事では、縦張りサイディングの特徴とメリット、そして魅力的なデザイン事例を紹介します。
目次
縦張りサイディングの最大の特徴は、外壁の中間に「水切り」と呼ばれる目地があることです。
一般的にサイディングの長さは約3mであり、縦張りの場合は必ず中間に目地を設ける必要があります。
この水切りの存在により、いくつかのメリットが生まれます。
水切り部分には板金が使われるため、シーリングの使用箇所が減ります。
その結果、シーリングの補修費用を抑えることができるのです。
縦張りサイディングは横方向につなぎ目ができないため、雨水が溜まりにくくなっています。
仮につなぎ目に雨水が入ったとしても、重力によって下に流れていくので、水はけが良いのが特徴です。
ただし、縦張りサイディングにはデメリットもあります。
それは、下地が横方向に張られるため、通気性が悪くなることです。
しかし、この問題は下地の工夫で解決できます。
下地に隙間を設けたり、通気胴縁と呼ばれる切り欠きのある下地材を使用することで、空気の流れを確保できます。
通気胴縁は20~30cm間隔で切り欠きが入っており、そこから空気が抜けて上に流れていく仕組みです。
このように、縦張りサイディングは適切な施工を行うことで、美観とメンテナンス性に優れた外壁になります。
縦張りサイディングを使ったデザインで、住宅の外観をグレードアップさせる方法の一つが、ツートンカラーの組み合わせです。
縦のラインを活かしつつ、色の対比でアクセントを加えることで、スタイリッシュな印象を演出できます。
外壁の一部に異なる色を使用することで、メリハリのある外観になります。
例えば、ダークグレーとホワイトの組み合わせは、モダンでシャープな雰囲気を生み出します。
また、ベージュとブラウンの組み合わせは、温かみのある落ち着いた印象になります。
実際の施工事例を見てみましょう。
あるお客様は、「今の外壁と同じような色にするか、がらりと雰囲気を変えてかっこいい感じにするか迷っている」とのことでした。
そこで、塗装後のシミュレーション画像を複数パターンご提案し、お客様と塗装職人さんの意見を踏まえて、ツートンカラーのデザインに決定しました。
外壁塗装の施工は、以下の流れで進みます。
・足場の設置
・高圧洗浄機で汚れやカビを除去
・コーキングの打ち直し
・塗装しない部分や周辺の養生
・下塗り・中塗り・仕上げ塗りの3重塗装
・養生の撤去と足場の撤去
・周辺の清掃
このように、入念な準備と丁寧な塗装作業により、美しく仕上がった外壁が完成します。
縦張りサイディングは、水切りの存在により雨水の溜まりにくい構造になっており、メンテナンス性に優れています。
また、下地の工夫により通気性も確保できます。
デザイン面でも、縦ラインとツートンカラーを組み合わせることで、スタイリッシュな外観を実現できます。
外壁の改修を検討している方は、ぜひ縦張りサイディングの採用を検討してみてください。
美しさと機能性を兼ね備えた外壁が、住まいの価値を高めてくれるはずです。